TOP 〉 slow dining 〉 食Ⅱ龍太郎

一流の日本料理店で修行を積んだ店主の料理を8,800円、11,000円、13,200円もしくは希望の予算でのコースで味わえる店。日本酒やワインの種類も豊富。




路地の片隅で紡ぎ出される
一流の食とおもてなし
スローダイニングビル沿いの路地に、またひとつ、新しい灯がともった。のれんには昇り龍。店名は読み方がわからない。引き戸を開けると、こぢんまりとした店内のカウンターに、ありし日の東映の俳優のような二枚目の、かつジムのトレーナーのようなガッチリとした体格の大将。
聞けば佐伯は上浦の生まれ育ち、テレビで「料理の鉄人」を見て料理人を目指すようになったという。楊志館高校の調理科を卒業後、関西の高級日本料理店で15年修行し、その後7年は赤坂や六本木で料理長として、大物政治家にも腕をふるった。プレッシャーは大きかったが、料理人としてこの上なく大きな活躍の場。そんな場を離れ地元に戻ったきっかけは「自分の店をしているところを見てみたい」という母の言葉。それまでほとんど帰らずとも何も言わなかった母の一言が心に刺さり、迷いなく帰郷と開業を決めた。
長年大分を離れていた大将にとって課題だったのは、物件探しと集客。 今の店舗に引き合わせたのは、新大分土地の担当者だ。「問い合わせたいくつかの不動産会社の中でたったひとり、何度も空き物件の情報をくれた。この人だ!と思った」。出会ってから3ヶ月余りで紹介されたこの場所の、隠れ家のような雰囲気にも魅かれて即決し、店名はインパクトを重視して一見風変わりな字面にした。
提供する料理は、それまでの経験を生かしつつ独自にアレンジをほどこした和食。東京の一流店からも引き合いがあるほど魚のシメ方に定評がある杵築の木村さんから仕入れる地元の魚や、県外の食材も厳選して使用している。ジムで鍛えた屈強な体からは想像できない、繊細で美しい包丁捌きで手がける一皿一皿で、多くの食通をうならせ感動させている食Ⅱ龍太郎。「料理に見合ったおもてなしで期待に応えていきたい。いい思い出をつくる場所でありたい」という、現在おかみ業とソムリエの修行中のさくら子さんにも支えられながら、石田さんも店もこれからさらなる進化を遂げていくことだろう。
聞けば佐伯は上浦の生まれ育ち、テレビで「料理の鉄人」を見て料理人を目指すようになったという。楊志館高校の調理科を卒業後、関西の高級日本料理店で15年修行し、その後7年は赤坂や六本木で料理長として、大物政治家にも腕をふるった。プレッシャーは大きかったが、料理人としてこの上なく大きな活躍の場。そんな場を離れ地元に戻ったきっかけは「自分の店をしているところを見てみたい」という母の言葉。それまでほとんど帰らずとも何も言わなかった母の一言が心に刺さり、迷いなく帰郷と開業を決めた。
長年大分を離れていた大将にとって課題だったのは、物件探しと集客。 今の店舗に引き合わせたのは、新大分土地の担当者だ。「問い合わせたいくつかの不動産会社の中でたったひとり、何度も空き物件の情報をくれた。この人だ!と思った」。出会ってから3ヶ月余りで紹介されたこの場所の、隠れ家のような雰囲気にも魅かれて即決し、店名はインパクトを重視して一見風変わりな字面にした。
提供する料理は、それまでの経験を生かしつつ独自にアレンジをほどこした和食。東京の一流店からも引き合いがあるほど魚のシメ方に定評がある杵築の木村さんから仕入れる地元の魚や、県外の食材も厳選して使用している。ジムで鍛えた屈強な体からは想像できない、繊細で美しい包丁捌きで手がける一皿一皿で、多くの食通をうならせ感動させている食Ⅱ龍太郎。「料理に見合ったおもてなしで期待に応えていきたい。いい思い出をつくる場所でありたい」という、現在おかみ業とソムリエの修行中のさくら子さんにも支えられながら、石田さんも店もこれからさらなる進化を遂げていくことだろう。

石田 龍太郎さん
「ゼロからの開拓でしたが、おかげさまで多くの方にお越しいただいていてありがたいです。サービスなどいろんな面から店を成長させていきたいと思います」